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憑依SS:キモブタは原本美代になる2

前回の続きです。

今回は友人視点です。





 僕の名前は『山田 玉樹』。
 僕には幼馴染がいた。
 幼馴染の名前は『豚腹 権太郎』……名前通りの豚みたいに太った男だ。
 容姿に加えてゲームやアニメが好きなこともあり、学院ではキモブタと呼ばれて女子達から嫌われていた。
 正直、容姿や趣味だけでなく彼の性格にも問題はあったと思う。
 一般的に考えれば彼はろくでもない人間だろう。
 それでも僕にとっては大切な友人だった。
 ある日、そんな彼が姿を消した……行方不明になったのだ。




 昼休み、僕は学食のテーブルで素うどんを食べいた。

「ずるずる……味が薄い」

 学食の素うどんは正直あまりおいしくない。
 それでも金欠の学生にとっては値段が安いので需要があったりする。

「山田君、相席してもいいかしら?」

 声のした方を振り向くとクラスメイトの『原本 美代』が立っていた。
 綺麗な長い髪、可愛らしい顔立ち、そして特徴的なのは大きな胸……その大きさは他の女子達と比べると遥かに大きい。
 優れているのは容姿だけでなく勉強も運動もできる優等生……それが『原本 美代』だ。

「は、原本さん!?」

 まさか学食で原本さんに話しかけられると思っていなかったので驚いてしまう。

「そんなに驚かなくても」
「ご、ごめん……」

 さっきの言葉が聞き間違いじゃなければ相席してもいいかって言っていたはず……だけど学食で空いているテーブルはここだけじゃない。
 人気者の原本さんがクラスの底辺である僕と同じテーブルに座る理由が思いつかない。
 いったい何が目的なんだろう?

「ねえ……ダメ?」

 そんなにかわいい顔と声でお願いされると断りにくい。

「うっ、別にダメってわけじゃ……」
「それじゃあ座らせてもらうわね♪」

 そう言って原本さんはトレイを下ろして向かいのイスに座る。
 そのトレイには大盛りのカツ丼とコーラのペットボトルが乗っていた。

「ガツガツ……学食のカツ丼ってカツのボリュームが結構あっておいしいのよね♪」

 僕の事を気にした様子もなく、原本さんは口を大きく開けてカツ丼を食べ始めた。
 なんだか思った以上に豪快な食べ方なんだが……。

「そして飲み物はコーラ!!」

 原本さんはペットボトルのコーラに口をつけてそのまま飲み始める。

「ごくごく……ぷはぁ!!やっぱりコーラは何にでもあうわね♪」
「そ、そうなんだ」

 なんというか思っていた原本さんのイメージと違う。
 まるで権太郎みたいだと思ってしまった。

「ゲップ……あ、ごめんなさい」

 あの美少女優等生の原本さんが目の前でゲップをするなんて……正直どう反応すればいいのか悩む。

「山田君って最近元気ないよね、何かあったの?」

 僕がどう反応するべきか悩んでいると原本さんがそんなことを聞いてくる。

「そんなことは……」
「あるでしょ、見てればわかるもの」

 普段付き合いのない原本さんに見抜かれるなんて、そんなに僕はわかりやすいのだろうか?

「もしかして豚腹君のこと?」

 幼馴染の『豚腹 権太郎』が行方不明になって二週間が過ぎていた。
 原本さんに彼氏がいると知ったあの日から権太郎は学院に来なくなった。
 何度か権太郎の家を訪ねてみたが「しばらく誰とも会いたくない」と言われまともに話すことさえできなかった。
 警察によると手がかりはまったくなく、見つかる可能性は低いらしい。

「うん、まさか行方不明になるなんて……」

 あの時、強引にでも権太郎と会って話をするべきだったんだ。
 そう思うと後悔の念に駆られる。

「豚腹君のことが心配なのね」
「そりゃあまあ……友達だからね」

 権太郎とは幼馴染で付き合いも長いし、そんな奴が急にいなくなれば心配になるのは当然だ。

「ふーん、山田君はちゃんと心配してくれてるんだ……ふふ♪」

 原本さんはそう言って嬉しそうに微笑む。
 友達が突然行方不明になったら誰だって心配するだろうし、そんな特別なことではない気がする。

「それに比べてあいつらときたら……クラスメイトなんだから少しくらい心配してくれたっていいじゃない!!」

 どうやらクラスメイト達に対して原本さんは怒っているようだ。
 あれから二週間経つが行方不明になった権太郎のことを心配してるクラスメイトは誰もいなかった。
 権太郎の普段の行いを考えると仕方ない気もするが……少しくらいは心配してあげてもいい気はする。
 原本さんは誰に対しても優しいし、権太郎のことを心配してくれているのかもしれない。

「そういえば原本さん、しばらく休んでたけどもう大丈夫なの?」

 権太郎が行方不明になるのと同時に原本さんも一週間くらい休んでいた。
 ちなみに権太郎の時とは違い、クラスでは原本さんを心配している生徒がたくさんいた。

「えーと、ちょっと風邪が長引いちゃって……今はもう治ったから大丈夫よ」
「そうなんだ、風邪には気をつけないとね」

 彼氏にでも移されたのかなと邪推してしまう。

「それよりも……今日の放課後って用事はあるの?」
「えっ、得に何もないけど」
「それじゃあ放課後、部活が終わるぐらいの時間に学院の屋上に来て……山田君に大事な話があるの」

 それってもしかして……。

「大事な話って」
「それは……ひ・み・つ♪」

 原本さんはかわいらしくそう言うと、再びカツ丼を豪快に食べ始めた。
 その後、僕は原本さんの『大事な話』が気になって午後の授業に集中できなかった。




 放課後、僕は学院の屋上へと向かっていた。

「原本さんの大事な話っていったいなんだろう?」

 普通に考えれば告白だけど……。
 原本さんのような人気者がクラスでも存在感のない僕に告白するなんてありえない。
 そもそも原本さんには彼氏がいるのだ。

「まさか複数の男と付き合ってるとか……さすがにそれはないよな」

 だとすると罰ゲームか何かで僕に告白することになったんじゃ……。
 そんな事を考えているうちに屋上についてしまう。

「仕方ない、覚悟を決めて行くか」

 屋上の扉を開けると柵の近くに原本さんが立っていた。

みよ002a

「山田君、ちゃんと来てくれたんだ」
「うん、それで話って……」

 告白なんてされるはずないとわかっているのに胸がドキドキする。

「あ、あのね、実は私……私は……」

 ゴクリ……。

「俺は豚腹権太郎なんだ」
「は!?」

 原本さんが何を言ってるのかよくわからない。

「原本さん、いったい何を言ってるの?」
「だから俺が権太郎なんだって!!今は原本さんの体を乗っ取ってんだよ、詳しく説明するとだな……」

 原本さんの話を簡単に説明すると、権太郎は魔導書で呼び出した悪魔の力で自分の体を代償に原本さんの体を乗っ取ったらしい。

「そんなこと言われても……」

 確かに話し方は権太郎に似てるけど、さすがに信じられない。

「だったら幼馴染の俺しか知らない玉樹の話をしてやる、まずはエロゲーの好きなヒロインから……」

 それはすべて僕を除くと権太郎くらいしか知らない内容だった。

「まさか……本当に権太郎なの?」
「だからそうだって言ってるだろ、だいたい原本さんのような美少女がカツ丼食いながらコーラ飲んでゲップなんてするはずないだろ」

 言われてみれば確かにそうだけど、原本さんの中身が権太郎だなんて普通わかるわけない。

「本当に……本当に権太郎なんだね!!まさか原本さんになってるなんて思わなかったよ!!」

 原本さんには悪いけど権太郎が生きていてくれたことは素直に嬉しい。

「ぐへへ、まあそうだろうな♪」

みよ002b

 顔は原本さんだが、その下品な笑い方はまさに権太郎だった。

「だけど自分の体を代償にしちゃって本当に良かったの?」

 それは二度と自分の体には戻れないということだ。

「おいおい、キモオタのデブと優等生の美少女の体どっちがいいかなんて聞くまでもないだろ?」
「それはそうかもしれないけど……」
「こんな素晴らしい体を手に入れたんだ、自分の元の体が代償だなんて安いもんだぜ♪」

 自分の体を失ったというのに本人はまったく後悔していないようだ。

「それに……ほら見ろよ、この大きなおっぱい!!」

 そう言って原本さんは僕の目の前で大きな胸をタプンと揺らす。

「すげぇだろ、少し動くだけでタプタプ揺れるんだぜ!!」

 思わず原本さんの大きな胸に見入ってしまう。
 こんな大きな胸が揺れるのを間近で見れるなんて……。

「ぐへへ、めっちゃ見てやがるな♪もしかして触りたいとか思ってるのか?」
「そ、そんなわけないだろ!!」

 僕は慌てて原本さんの胸から視線を逸らす。
 体は原本さんとはいえ中身はあの権太郎なんだ、そう思えばどうということはない……はず。

「それにしても原本さんが大事な話があるって言うから何かと思ったら、まさかこんな話をされるとはね」

 あまりにも予想外すぎて、今は無理やり理解している状態だ。

「いったいどんな話をされると思ったんだよ?」
「そりゃあ大事な話があるって言うから僕はてっきり……」

 屋上で大事な話っていったら一つに決まっている。

「あっれぇ?もしかして原本さんから告白されると思ったのぉ?残念中身は権太郎君でしたぁ♪」

 とりあえずムカツクので頭を叩いておく。

「いって!!原本さんの頭を叩くとか何考えてやがる!!」

 体が原本さんでも中身が権太郎だというなら遠慮する必要はない。

「まったく……こっちがどれだけ心配したと思ってるんだ!!せめて事前に話すなり伝言を残すなりやり方はあるだろ!!それにもっと早く教えてくれたっていいじゃないか!!」

 今まで心配していたせいか、つい怒鳴りつけてしまう。

「いや、それに関しては本当にすまなかったと思ってる……ごめん」

 権太郎が素直に謝るなんて……どうやら反省はしているようだ。
 なんだか原本さんを謝らせてるみたいで妙な感じがする。

「原本さんの記憶を読み取れるようになるまでに時間がかかったんだよ、それで一週間くらい学院を休んでたわけだ」

 つまり風邪で休んでいたわけでないらしい。
 それでも学院に通学するようになってから、すぐに僕に教えてくれても良かった気がする。

「そうだ!!お詫びにおっぱい触らせてやるから許してくれ!!」
「へ?」

 原本さんが何を言ってるのかわからず変な声が出てしまう。

「だから俺のおっぱい触らせてやるって言ってるんだ」
「ええっ!?」

 思わず驚きの声を上げてしまう。

「そんなに驚くことでもないだろ、今の原本さんの中身は俺なんだぜ」
「で、でも、勝手に触ったりしたら原本さんに悪いような……」
「今は俺が原本美代なんだ、誰も文句なんて言わねえから安心しろ」

 今目の前にいるのは本当の原本さんじゃないんだ、だったらそこまで気にしなくてもいいか。

「そ、それじゃあちょっとだけ……」
「おう、どんとこい!!」

 両手を伸ばして原本さんの大きな胸に触れる。

「こ、これはっ!?」

 この圧倒的な重量感に柔らかさ……これが原本さんのおっぱいだというのか!!

「どうだ原本さんのおっぱいは?」
「いい……」

 感動で今はそれしか言えない。
 ただ触っているだけなのにすごく気持ちいいのだ。
 今は黙ってこの感触を脳に記憶しておきたい。

「本当は原本さんの中身が俺だって誰にも言うつもりはなかったんだ」

 僕が胸の感触を記憶しようと必死になっていると原本さんがそんなことを言い出す。

「でも玉樹にだけは話しておこうかなって……ほら、随分落ち込んでるみたいだったし」
「べ、別にそこまで落ち込んでないし……ちょっとだけだし!!」

 急に恥ずかしくなって僕は原本さんの胸から手を離してしまう。

「ぐへへ、照れるなって♪まあとにかく何が言いたいかっていうと……」

 下品な笑みを浮かべていた原本さんの表情が一瞬でかわいい笑みへと変化する。

「玉樹君、これからもよろしくね♪」

 こうして僕は思いがけない理由で原本さんとの繋がりができたのだった。


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[ 2017/04/22 20:53 ] 憑依SS「現代」 | TB(0) | CM(5)
おー、続編嬉しいです!
次は原本さん視点の続きが読んでみたいです笑笑
続き楽しみにしてますー
[ 2017/04/22 23:28 ] [ 編集 ]
続編を期待していて
とても面白いリメイク作品。
続編を期待していて。v-238
[ 2017/04/23 00:12 ] [ 編集 ]
>なぬにさん
>藍筆猴魚さん

コメントありがとうございます!!

続きに関しては今は何とも言えませんので、気長にお待ちくださいm(__)m
[ 2017/04/24 21:46 ] [ 編集 ]
これ面白いので少しだけ連載しませんか?
[ 2017/05/23 03:28 ] [ 編集 ]
ありがとうございます(^^)

今のところ予定はないですが続編を期待してくれている人がいることは憶えておきます。
[ 2017/05/27 11:17 ] [ 編集 ]
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