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憑依SS:求めていたモノ

21回目の憑依SSです。
今回のSSはアンケートの「女騎士」を元にして書きました。
そして今回の被害者のメルレイアさん。
メルレイア001



 居場所を無くし、彷徨いながら旅をしていた俺は数年前にこのパラガルス盗賊団に入った。
 何ももたない中年の俺が生きていくのはこんな盗賊団に入るくらいしかなかったのだ。
 そしてある日、パラガルス盗賊団はたった一人の女によって壊滅の危機に瀕していた。

「こ、この女化け物かぁ……あっ、ぐわぁぁぁぁ!!」

 また一人仲間が女の剣の餌食になる。

「ち、ちくしょお、いったいなんなんだよ!?」

 数分前その女は突然アジトの扉を壊して入ってきた。
 金色の髪に白い鎧を身にまとい大きな盾を持った、騎士のような風貌だった。

「貴様何者だ!!」

 御頭がそう怒鳴ると女は透き通るような声でこう言った。

「私はトアリスティンの騎士メルレイア」

 トアリスティンと言えば、二年前に魔王軍に滅ばされた国だ。
 もしかしてこのメルレイアとかいう女、トアリスティンの生き残りなのか?

「ギルドの依頼によりパラガルス盗賊団を壊滅させに来た」

 この女、一人で乗り込んで来て何言ってるんだ?
 相手がトアリスティンの騎士だとしても、こっちは三十人以上もいるのだ。
 ましてや向こうは女、俺達に勝てる訳がない。
 ちなみにギルドというのは冒険者ギルドのことだろう。
 誰かが冒険者ギルドに盗賊団の討伐依頼を出し、この女がその依頼を受けてきたわけだ。

「おまえら、この嬢ちゃんにパラガルス盗賊団の恐ろしさを思い知らせてやりな」

 御頭がそう言うと、仲間達は武器を取り出し女に襲い掛かる。

「ふっ……」

 メルレイアは有り得ないような速さで動くとあっという間に仲間達を斬りつけていく。
 あの女、あんな大きな盾を持ってしかも鎧まで着てるのになんであんなに早く動けるんだ!?

「そう言えば聞いたことがある」

 突然隣にいた仲間の一人が語りだした。

「トアリスティンには昔、白騎士の勇者がいたという話を……もしかしたらあの女が?」

 トアリスティンの白騎士の話は俺も聞いたことがある、なんでもたった一人で魔竜を倒したとか。
 でもそれは二十年以上も前の話だ、もしその白騎士が生きていたのなら俺と同じ30代後半くらいの年齢のはず。
 今目の前にいる女は10代にしか見えないしとてもそんな年齢とは思えない。
 って今はそんなことを考えている場合ではない。

「バ、バカなっ!!ぐ、ぐおおお!!」

 御頭は何の抵抗もできずにメルレイアの剣の餌食になった。
 このままじゃ俺も殺される!?
 俺は震える足をなんとか動かしその場から逃げる。

「うぎぃぃぃ!!」

 後ろから俺の隣にいた仲間の絶叫が聞こえてくる。
 死にたくない!!
 その思いだけで足を動かし、俺はアジトの宝物庫へと逃げ込む。
 確かこの宝物庫には魔王軍の城から盗んだアイテムがあったはずだ。
 何か役に立つ物はないかと探していると、何やら怪しげな札が貼られた箱を見つける。

「もしかしたら何か使える物が入っているかもしれない1?」

 そう思い箱を開けるとそこに入っていたのは……。

「鏡?」

 そこに入っていたのは一枚の鏡だった。
 俺は箱の中から鏡を取り出し調べてみたが、おかしな所はどこにもない普通の鏡だった。

「なんでこんな物が……えっ!?」

 鏡を見ると俺の顔の後ろに剣を振り上げるメルレイアの姿が映っていた。
 しまった!?
 いつの間にかメルレイアは俺の背後に立っていたのだ。
 俺は振り返る間もなく剣を振り下ろされる。

「ぐあぁぁぁぁ!!」

 最後に見たのは鏡に映る女騎士の姿だった―――――。




 私は父の跡を継がなければならない。
 白騎士の勇者と言われた父のように強くなって国を守るのだ。
 だがその国はもう無い……。
 私が国王からの任務で国を空けている間に魔王軍に滅ぼされてしまった。
 今はただ魔王軍への復讐のために戦っているだけ……。
 今の私はいったい何なのだろう?なんのために戦っているのだろう?
 私は本当は騎士なんかになりたくなかった……本当は……。

「な、なんだ今のは!?」

 俺の頭の中に何者かの記憶が流れ込んでくる。

「この記憶は騎士の女の……メルレイアの記憶」

 なんだか体の感覚がいつもと全然違う。
 それに胸の辺りがすごい締め付けられてる感じがする。
 よく見ると俺はいつの間にか白い鎧を着ており左手には盾を持っていた。

「この盾と鎧は確かメルレイアの……なんで俺が……えっ!?」

 その時、足元に血を流して倒れる俺の姿があることに気付く。

「なんで俺が血を流して……まさか今の俺は!!」

 『呪魂の鏡』それは死んだ時に鏡に映っていた相手の体を奪うことができるという呪いのアイテム。
 そして俺は自分に起きた事を理解する。
 どうやら俺は今メルレイアの体を乗っ取っているようだ。

「こんなことが起こるなんて……」

 頭の中では理解しているが、正直驚いている。

「だけどこの力があれば……」

 俺はもう盗賊である必要などない。
 この力があれば一人でも生きていける。
 俺を見下した連中だって見返すことができるんだ。

「さてと、まずはギルドに報酬を貰いに行くとするか」

 俺は宝物庫から金になりそうな物を持ち出しアジトを後にした。


 それからしばらくして街についた俺はメルレイアの記憶を読み取り、依頼されたギルドへと向う。
 ギルドの人間に依頼が完了したことを報告すると、確認するから報酬は明日まで待ってくれと言われた。
 仕方ないので、メルレイアが宿泊している宿の部屋に行くことにした。
 宿の部屋についた俺はとりあえず鎧を脱いだのだが、そこで驚くべきことが起こった。

「で、でかっ!!」

 俺が鎧を脱ぐと飛び出すように大きな胸が姿を現したのだ。
 鎧の上からはわかりなかったがメルレイアはかなりの巨乳だったようだ。

「どうも胸が締め付けられる感じがすると思ったら、こういうことだったのか」

 俺が動くとそのたびに大きな胸がタプンと揺れる。
 これだけ大きい胸だと鎧の中に隠さしておかなければ戦闘の邪魔になりそうだ。

「強さばかり気になっていたが、この体は女なんだよな」

 俺は部屋においてある鏡の前に立ち自分の姿を確認する。

「ふひひ、こうして見ると女らしい体つきをしているじゃないか」

 胸だけじゃない、よく見ると顔もかなりかわいらしい顔をしている。

「これはかなりの上玉かもしれないな」

 これが自分の体じゃなければ、すぐにでも犯したいところなのだが……。
 とりあえず自分で胸を揉んでみる。

「思った以上に柔らかくて気持ちいいな……」

 しばらく胸を揉んでいると、胸を揉む気持ちよさだけじゃなく妙な快楽を感じていることに気付く。

「はぁはぁ、この感じ……なんだかすごく興奮してくるぞ」

 どうやら胸を揉むだけじゃなく、胸を揉まれて気持ちよくなっているようだ。

「はぁはぁ……胸を揉まれて気持ちいいなんてまるで女みたいだな」

 俺が女の体だからそう感じているのだろうか?
 まあ今はそんなことはどうでもいい、この体を愉しむとしよう。
 それから俺はしばらく自分の胸を揉み続けた。


 翌日、目を覚ますといつもと体の感覚が違うことに気付く。
 なんだか胸に重いモノが乗ってるような……そうかこれは俺の胸だ。

「俺はメルレイアになったんだった」

 俺はベットから出ると鏡の前に立ち自分の姿を確認する。
 そこにはメルレイアの姿が写っていて俺と同じ動きをしていた。
 こうやって鏡に写る自分の姿を見ると、本当に自分は女に……メルレイアになったんだと実感する。
 しばらく鏡を見た後、何気なく自分の髪や腕、腋の臭いを嗅いでみる。

「くんくん、女の臭いがする、ちょっと汗臭くていい臭い……」

 俺はしばらく自分の臭いを堪能した後、風呂に入ることした。
 風呂場に行き、服を脱ぐと自分の裸なのにすごく興奮する。

「これがメルレイアの……オレの体……はぁはぁ、すげえエロいぜ」

 俺はお風呂場で自分の体を堪能した後、部屋に戻り用意された朝食を食べ宿を後にした。

「さて、まずはギルドに行って報酬を貰うとするか」

 ギルドに向かい、再度報告して報酬を貰う。

「盗賊団を倒したっていうのにたったの1000Gか」

 その報酬は思ったよりも少なかった。
 まあ所詮は俺がいたような小さな盗賊団だしこんなもんだろう。

「さて、これからどうしたものか……」

 メルレイアにはやらなければならないことがあったようだが今の俺には関係のない話だ。
 このまま旅を続けながら生活してもいいし、家を買ってそこで暮らすのもいいだろう。
 それとも、結婚して子供を産み女としての幸せを手に入れるという選択肢も……って男の俺が結婚して子供を産むなんて、なんでそんな考えが浮かんでくるんだ!?
 確かに体は女な訳だから可能といえば可能だがその選択肢はない。
 体が女になったせいで思考にまで影響を及ぼしているのだろうか?
 それとも……。

「とりあえず、今は金を稼ぐか」

 金さえ持っていれば旅をするのも楽になるし家を買うことだってできる。
 どんな人間だって金さえあればどうにでもなるのだ。
 俺はアジトから持ち出したアイテムや宝石を道具屋に売りに行く。

「これで5000Gか……さっきの報酬とメルレイアの手持ちを合わせても8500Gって所だな」

 もし家を買うのなら10万Gくらいは必要だろう。
 俺は再度ギルドに向かい新しい依頼を受けることにした。

「下級モンスターの素材集めか……よしこれにするか」

 値段は安いが近場で済むしこの体を試すにもちょうどいいだろう。
 俺は依頼を受けると、街を出て指定された場所へと向かう。
 到着すると突然モンスターが襲い掛かってきたが、とっさに体が反応し攻撃を回避した。
 まるで自分の体じゃないみたいだ……いや本当に自分の体じゃないんだが。
 その後、この体にまだ馴染みきってないせいかやや体の動きに違和感を感じたが、元々メルレイアの戦闘能力が高いため苦労せずにモンスターを倒すことができた。
 ギルドに戻り、倒したモンスターから採った素材を提出して報酬を貰う。

「たったの400Gか」

 報酬としては少ないが、この体なら十分戦えることがわかった。
 次はもっと高額の報酬が貰える依頼を受けても大丈夫だろう。
 時間も遅かったのでその日はギルドで依頼を受けず、宿へと戻った。




 俺にはどこにも居場所がなかった。
 誰からもバカにされ見下されて這いつくばって生きてきた。
 そんな俺は生きるために仕方なく盗賊団に入っていたに過ぎない。
 だけど俺が本当に求めていたモノは……。

「もう朝か……」

 久しぶりに昔の夢を見たような気がする。
 メルレイアのモノではない、自分自身の夢だ。
 だが、今となってはそんなことはどうでもいい。
 今の俺はもう昔の俺ではないのだから。

「そう、今の俺は白騎士の勇者の娘でもあるメルレイアなんだ」

 記憶を読んでわかったがメルレイアはあの白騎士の勇者の娘だったのだ。
 だがこの強さはそれだけのモノじゃない、メルレイアが努力して手に入れた強さなのだ。
 俺はシャワーを浴び着替えると鎧を着てギルドへと向かう。
 昨日は自分の体をいじり過ぎたせいか少しだけ眠い。

「ふぁ~……さて今日も金を稼ぐか」

 あれから一週間が過ぎていた。
 メルレイアとなった俺はその力を生かしギルドからの依頼をこなして生活していた。
 そのおかげで大分金も溜まってきたが、家を買うにはまだまだ足りない。
 それでも最初は違和感があったこの体にも少しずつ慣れてきた。

「大分体の感覚がつかめてきたな」

 少しずつ違和感はなくなってきてるが、完全に慣れるにはまだ時間がかかるだろう。
 今日も軽くモンスターを倒し、依頼の分の素材を集める。

「今日はちょっと早いけど町に戻るか」

 さらに素材を集めれば追加報酬が貰えるのだが、今日はなんだか寝不足なせいもあって気分が乗らない。
 街に戻りギルドで報酬を貰って宿へと戻る。
 その途中なんとなく洋服屋のウィンドウにある綺麗なドレスに目が行く。

「綺麗なドレスだな、ちょっと着てみたいかも……」

 ドレスを着てみたいなんて、まるで女の子みたいなことを思ってしまう。
 これも体が女になったからなのだろうか?

「うふふ、まるで女の子みたいだな」

 でも考えてみたら今の俺は女の子なのだ……。
 だがそうだとしても、さえない中年のおっさんだった俺が女になってドレスを着てみたいなんてな……。

「まあちょっとこの店を見て行くか」

 以前の俺じゃこういう店には入れなかったし、若い女の子に興味があるだけだ。
 そんな理由をつけて俺は店の中に入る。
 すると並んでいる洋服やアクセサリーを見てるだけなのになんだか楽しくなってくる。
 こうしていると心まで本当に女の子になったような気がしてくる。
 だけどこの感じ嫌ではなかった……それにまた少しこの体の違和感が消えた感じがした。

「結局買っちゃったな……」

 店員に進められ気に入った洋服やアクセサリーを買い少しお金を使ってしまった。

「ま、まあたまには生き抜きも必要だよな」

 宿の部屋に戻ると鎧を脱ぎ、髪を下ろす。
 俺はさっそく買ってきた洋服やアクセサリーを身に着け鏡の前に立つ。

メルレイア002

 前にメルレイアの荷物を調べたが、男モノのような服ばかりでスカートすら持っていなかったのでこういう女の子らしい服を着るのは初めてだ。
 そてにしても男だった自分が女モノの服を着るなんて、なんだか変な気分だ。

「こうやって見ると年頃の女の子にしか見えないな、それに結構かわいいし」

 鏡に映る自分の姿を見て思わず顔がにやける。

「でもちょっと胸の所がキツイかったかな……胸が大きいのも大変だな」

 そう言いながら鏡の前で胸をたぷんと揺らす。

「あまり気にしていなかったけど、今の俺はやっぱり女の子なんだよな」

 体を弄って自慰をしたりはしたが、自分が『女の子』という意識は今まであんまりしていなかった気がする。
 しがない中年盗賊だった俺が女の子だなんて……なんだろう妙な気分になってくる。

「この気持ちなんだか言葉にしにくいが……嫌な気分じゃないけど」

 不思議な気分になった俺は、その日は自慰もしないで眠ってしまった。


 そして次の日、俺は身だしなみを整えると昨日買った洋服を着て外出してみた。
 洋服を着た自分の姿を鏡で見たらこの姿で街に出てみたくなったのだ。
 自分が女の子の服を着て歩いてるなんてやっぱり変な気分だ。
 なんだか周りから視線を感じる。
 中身は中年のおっさんだが体は女の子なんだから違和感はないと思うんだが……。

「へい!!彼女、オレとお茶しない?」

 突然、見るからに冴えない感じの男が話しかけてきた。
 もしかしてこの男は俺をナンパしてるのだろうか?
 でも今どきこんなセリフでナンパしてくる男がいるだろうか……。

「結構です」

 断られて落ち込む男を無視して俺はその場を後にする。
 どちらにしろこんな男とお茶なんて飲みたくないし。
 その後もさらに別の男に声を掛けられたり、すれ違う男達が俺の胸にいやらしい視線を向けてきたりした。
 どうやら思った以上に今の俺は男から魅力的に見えるようだ。
 そのことをなんだか嬉しいと思っている自分がいる。

「男の俺が男に好かれて嬉しいなんてどうかしてるぜ」

 男達に魅力的な女の子として見られることが嬉しい。
 口で言ってるのとは別にそんなことを思ってしまう。
 今日の俺はなんだかおかしい……いったいどうしたというのだろう?
 そんなことを考えていると一人のチャラチャラした感じの若い男が話しかけてきた。

「君、ここらじゃ見かけない顔だけどもしかして旅行?だったらオレが案内して上げようか?」

 この道は何度も通るし、いつも鎧を着てるからこの男は気付いてないんだろうか?
 どのみちこんなチャラチャラした男は好みじゃないのでお断りだ。
 好み……好みって俺は男なんだから、そもそも男を好きになるはずが無いじゃないか!?

「結構です」

 そう言って男の横を素通りしようとしたら腕を捕まれる。

「おい、人がせっかく話しかけてやったのにそれはないんじゃないか?」

 どうやら面倒臭い男に捕まってしまったようだ。

「離してください」

 力ずくでこの男を黙らせることもできるが洋服が汚れたら嫌なので、とりあえず口で言ってみる。

「あぁあん!!調子こいてんじゃねえぞ、このアマァ!!」

 どうやら言葉の通じない人間のようなので、力づくでどうにかするしかないようだ。
 俺がそう思った時だった。

「やめないか、嫌がってるだろう」

 声のした方を振り返ると見知らぬ長身の男が立っていた。
 見た感じ年齢は20代前半くらいだろうか?

「あぁあん!!なんだテメェは邪魔すんじゃねえよ!!」

 チャラ男が長身の男に殴りかかると長身の男はそれを避けることなく受け止める。

「そんなもんか……ふんっ」

 長身の男はそう言うとチャラ男の顔面に向かって素早く拳を放った。

「ひげぶ!!」

 チャラ男はよくわからない悲鳴を上げ気絶してしまった。

「ふぅ、大丈夫ですか?」

 長身の男は俺の方を向くと爽やかな笑顔を浮かべそう聞いてきた。
 その時、俺の心臓がドクンと大きく音を鳴らした。
 なんだこの気持ちは……。
 なんだか真っ直ぐ男の顔を見ていられない。

「だ、大丈夫……です」
「それなら良かった、それじゃあ僕はこれで……」

 男はそう言うと俺の前から去っていこうとする。

「あっ……待って!!」

 俺は咄嗟に男の腕を掴んでいた。

「どうかしましたか?」

 自分でもなぜ急にそんなことをしてしまったのかわからない。
 とりあえず何か言わないと!?

「あ、あなたの名前は?」
「名前ですか、僕はアッシュです」
「私はメルレイア」
「メルレイア……うん、いい名前ですね」

 そう言って優しそうに笑う男の顔を見てるとまた心臓が高鳴りだした。
 この気持ちもしかして、俺はこの男に……。
 思い出せ、俺は少し前まで盗賊をやっていた中年のおっさんなんだぞ。
 そんな俺が男にこんな感情を抱くなんてことがあるわけ……。

「ありがとう、アッシュさんはこの街に住んでるんですか?」

 あるわけないのにこの男をこのまま行かせたくないと思っている俺がいる。

「ええ、この街でパン屋をやってるんです。すぐそこの店なのでもしよかったら今度覗いてみてください」

 彼の指さした方を見るとそこには確かにパン屋らしき看板のある店があった。

「はい、必ず行きます」
「それじゃあ、僕は仕事があるのでこれで」

 俺はその場で立ち尽くし立ち去るアッシュの後ろ姿をずっと見ていた。
 この人のことがもっと知りたい、この人と仲良くなりたい。
 そんな思いが湧き出してくる。
 もしかしたらこれは一目惚れなのかもしれない。
 俺は恋をしてしまったというのか?


 その夜、宿に戻った俺はベットに寝転がっていた。。

「ふぅ……なんだろうこの気持ち」

 あの男の……アッシュのことが忘れならない。
 頭の中で何度否定しても彼への気持ちが消えないのだ。
 また彼に会いたい……会って話をしたい……。
 これじゃあまるで恋する乙女のようだ。
 俺は本当に心まで女の子になってしまったんだろうか?

「そんなはずがない……俺は……」

 しかしなぜか否定の言葉が出てこなかった。


 次の日の朝、俺はアッシュが働いているパン屋に来ていた。
 ドアにはまだ準備中と書かれていた。

「早く来すぎたかな……」

 俺は自分の中にある気持ちを確認するためにもう一度アッシュに会いに来たのだ。
 もう一度会えば、この気持ちがはっきりするはずだ。
 個人的には気の迷いであって欲しい……でもそうあって欲しくないと思う自分がいる。
 そんなことを考えているとドアが開きアッシュが中から出てきた。

「あっ、あなたは昨日の……メルレイアさんですよね」
「は、はい!!」

 まただ、初めて会った時みたいに心臓がドキドキしてくる。

「もしかして僕の店に来てくれたんですか?」
「は、はい」

 やっぱりこの男の顔がまともに見れない、それに心臓のドキドキが止まらない。

「すいません、まだ準備中で……」
「気にしないでください、私が早く来すぎただけですから」

 認めたくない、男相手にこんな気持ちになるなんて……。
 でもやっぱり……。

「大丈夫ですか?顔が赤いですけど……風邪ですか?」

 そう言ってアッシュは俺のおでこに手のひらをあてる。

「あっ……」

 信じられないくらい顔が熱くなるのがわかる。

「熱い……熱があるみたいですけど大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です!!ちょっと走ってきたから暑くなっちゃって!!」

 その時、俺は気付いてしまった、俺がこの男に恋をしてるのだと……。
 自分が男としてでなく、女として彼のことが好きなのだということに……。

「わ、私、用事があるのでこれで失礼しますね!!」

 俺はそう言って全速力で走り出す。
 これ以上この男……いや彼の前にはいられない。

「あっ、メルクリアさん!?」

 心臓がまだドキドキしている。
 走ったからではない、アッシュのことを思うと胸が高鳴る。
 昨日会っただけの男のことを好きになってしまったのだ。

「俺はアッシュが好き……」

 そうやって口に出すと今まで否定していたモノが崩れていく感じがした。


 宿に戻った俺は洋服姿のまま鏡の前に立っていた。

「私は女の子……私は女の子……私は女の子……」

 試しに鏡に向かって自分にそう言い聞かせてみる。
 するとまるで、本当に女の子になってしまったような妙な興奮を感じる。

「私はメルレイア、おっぱいの大きなかわいい女の子なのよ♪」

 本来のメルレイアとは違う、かわいらしい感じで言ってみる。
 鏡に映るその姿は、戦いとは無縁のかわいらしい女の子そのものだ。
 このゾクゾクくる感じ……もしかしたらこの姿こそ俺の求めていたモノだったんじゃないだろうか?
 だとしたらもっと俺は綺麗にならなければならない。
 そうすればアッシュもきっと俺のことを……。

「そのためには……」

 その日から、俺は身だしなみを整えるのにも時間をかけるようになった。
 空いてる時間には街にある洋服屋や化粧品を売ってる店を調べたりしている。
 綺麗な洋服を着たい、綺麗になりたい……気付くとギルドで金を稼ぐよりもそっちの方が重要になっていた。
 しかしそれらを買うためにもお金が必要なのでギルドに行き依頼を受けて金を稼ぐ。
 本当は戦いなんて女の子らしくないことはしたくはないのだが仕方が無い。
 もちろんアッシュに会いに行くことも忘れない。
 毎日のようにパン屋に顔を出すうちにアッシュとよく話すようになり親しくなっていった。
 そして彼に会うたびに想いが募っていく。

「いつまでも宿屋の部屋を借りてる訳にもいかないし、そろそろ引っ越した方がいいかしら」

 大分お金もたまった事だし、新築の家は買えないにしても、安い物件を探すかアパートの部屋を借りた方がいいかもしれない。
 その方が自分好みの部屋にすることもできるし、そしたらその部屋を女の子らしいモノにしよう。

「うふふ、なんだか楽しみね」

 気付くと一人でいる時も女口調になっていた。
 その事に俺は妙な喜びを感じていた。
 今の俺はより女の子らしくなれることに喜びを感じるようになっていたのだ。
 こうして俺の中にあった男としての自分は女へと変わっていった。



 半年後、俺は街にあるアパートの部屋を借りそこに住んでいた。
 俺はいつものように身だしなみを整え鏡の前に立つ。

「うふふ、今日も私は綺麗でかわいいわね♪」

 もう自分が女でありメルレイアであることになんの違和感も感じない、自分がメルレイアであることが当たり前になっていた。

「それじゃあ今日もお仕事に行こうかしら」

 俺はギルドで依頼を受けるのをやめ、今はアッシュのパン屋で働いている。
 危険のあるギルドの仕事よりは収入は低いが、大好きな彼と一緒にいられることの方がずっと重要だ。

「いってきま~す♪」

 上機嫌で家を出た俺は軽い足取りでパン屋へと向う。
 その途中何度か男達にナンパされたが軽くあしらう。
 一ヶ月前よりもさらに女の子らしくなり綺麗になった俺は前よりもずっと男からモテるようになっていた。

「まったく男共にも困ったものね♪」

 だけど俺の心は満更でもなかった。

「まあ私はこんなに綺麗でかわいいんだから声をかけたくなるのもわかるけどね♪」

 街を歩けば男達が振り返り、俺の胸にいやらしい視線を向けてくる。
 俺はそんな風に見られることに密かな悦びを感じていた。

「……ってナンパ男共のせいで遅くなっちゃったじゃない」

 あの後さらに別の男達に声をかけられたせいで予定よりも店に着くのが遅くなってしまった。
 お店のドアを開けるとアッシュが焼いたパンを並べていた。

「ごめん、アッシュ少し遅くなっちゃった」
「おはようメルレイア、こっちは大丈夫だから先に着替えてきていいよ」

 俺は一ヶ月前からアッシュと付き合っている。
 男だった俺が彼を好きになっていいのだろうか……と悩んだりもしたが、自分の気持ちに嘘はつけなかったのだ。
 中年の盗賊だった俺が女の子になって男と付き合うなんて誰が想像できただろうか?
 アッシュにはその事を伝えていない、例え伝えたとしても彼は信じないだろう。
 それに今の俺はもうメルレイアなのだ。
 元の体は死んでいるし、もう元に戻ることはない……そして元に戻るつもりもない。
 今の俺は心も体も女になってしまったのだ。

「メルレイア、ぼっーとしてどうしたんだい?」
「ううん、なんでもないの……着替えたら私もすぐに手伝うわね」

 俺は店の奥に行くとパン屋の制服に着替える。
 制服といっても俺が勝手に自前で用意した物なのだが……。
 せっかくお店で売り子をするのだからかわいい服を着たかったのだ。

「よし、これで完璧ね♪」

メルレイア003

 鏡を見ながら強調された大きな胸をタプンと揺らす。

「でも胸がちょっとキツイかな、おっぱいまた大きくなっちゃったかも……」

 今度洋服屋に頼んで胸の部分を直してもらわないと。
 着替えをすませた俺は急いでアッシュの元に向かい仕事を手伝う。

「メルレイアが来てくれたおかげでお客さんが前より増えたよ」
「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいわ♪」

 自分で言うのもなんだが俺の制服姿に惹かれてやってくる男性客が結構いたりする。
 男なんて所詮は単純な生き物ということだ。

「でも正直、彼氏としてはちょっと妬けちゃうかな」
「うふふ、私の一番はあなただけよ♡」

 そう言ってアッシュの背中に胸を押し付ける。

「あ、ありがとう……僕も君が一番だよ」

 顔を赤くして照れながらお礼を言うアッシュがかわいかった。


 そして店が開店する時間がやってくる。

「いらっしゃいませ~♪」

 お店が開店してしばらくすると、見慣れた女の子がやってくる。

「メルレイアちゃん、こんちには」
「あ、メアリーちゃんいらっしゃい」

 今では街の女の子達にも知り合いができ親しくなっていた。
 この娘もその一人である。

「今日はどのパンを買っていこうかしら?」
「こっちのパンが女性に人気でおすすめよ」
「それじゃあそれを二つ」
「まいどあり~♪」
「そういえば西にある洋服屋さんに新作が入荷したらしいわよ」
「えっ、本当!?今度見にいってみるわね……あっ、いらっしゃいませ~♪」

 そんな感じで知り合いも増え、仕事もうまくいっている。
 以前の盗賊だった頃の自分とはまるで別人のようだ。
 そして日が暮れて店を閉め、後片付けが終わると夜になっていた。

「ふぅ、今日はこれで終りね」
「お疲れ様」

 アッシュがカップにコーヒーを入れてもってきてくれる。

「ありがとう♡」

 俺がアッシュから受け取ったコーヒーを飲んでいると、アッシュがずっとこっちを見てることに気付いた。

「どうしたの?」
「いやさ、メルレイアに初めて会った時も綺麗だったけど、最近はもっと綺麗になったなぁ……ってね」
「うふふ、それはアッシュに恋をしたからよ……恋をすると女の子は綺麗になるんだから♪」

 そう、俺がこんなにも女の子に慣れたのはアッシュのおかげだ。
 アッシュに恋をしたから体も心も綺麗に……かわいい女の子になりたいと思ったのだ。

「それは嬉しいね……でもあんまりメルレイアがかわいいと心配になっちゃうよ」
「ふふ、朝にも言ったでしょ、私の一番はあなただけだって……」

 俺はアッシュに抱きつくと首の後ろに手を回す。

「メルレイア……」
「今日も私をかわいがってちょうだい……んっ♡」

 そしてアッシュの唇にキスをする。
 最初は男とキスをするなんて……と抵抗もあったがすぐに無くなってしまった。
 だって今の俺は女の子なのだから、それに彼への想いに嘘はつけない。

「んんっ、んあっ……ちゅるり……じゅる……んあっ♡」

 何度もキスをしていると、いつの間にかディープなキスへと変わっていた。
 求めるようにお互いの舌を絡めあう、それだけでは終わらずアッシュは私のお尻や背中を愛撫してくる。

「んんっ、ぷはぁ……ねえ、おっぱいも触って」

 そう言って上着を脱ぎ、大きな胸を露にする。
 アッシュは俺の胸に触れると優しく撫で回したり揉んだりする。
 やっぱり他人に揉まれる方が自分の手で揉むよりもずっと気持ちいい。
 それに俺の胸で彼が興奮してるのかと思うと嬉しくなってくる。

「メルレイアのおっぱい、また大きくなったんじゃないか?」
「あなたがたくさん揉むから大きくなったみたい♪ほらもっと激しくして私を気持ちよくしてちょうだい♡」

 俺がそう言うとアッシュは俺の乳首にしゃぶりついた。

「あぁん、いいわぁ……私のおっぱいたくさん吸ってちょうだい♡」

 まあいくら吸っても何も出ないのだが……。
 もし俺が彼の子供を妊娠したら出るようになるのだろうか?
 男だった俺が妊娠だなんて……想像したらなんだか興奮してきた。
 でも彼がいて、子供がいて……それはとても幸せな光景な気がする。

「それじゃあ今度は私が気持ちよくしてあげるわね」

 アッシュのズボンと下着を下ろし肉棒を取り出すと大きな胸を使って挟み込む。
 そして肉棒をこするように上下に乳を動かす。

メルレイア004

「うっ……」

 アッシュが気持ち良さそうな声をもらす。

「ふふ、気持ちよかったら声を出していいのよ」

 俺はさらに舌を使って肉棒を舐める。
 男だった俺がパイズリしながら肉棒を舐めるなんて以前の自分からは考えられない行為だ。
 だが今の俺は彼の肉棒の臭いで興奮し、自分の胸が彼の肉棒を挟んでいるということにとても興奮している。
 これもまた心が女になったからなのだろう。

「ごめん、そろそろ……」
「うん、出してちょうだい」

 勃起したアッシュの肉棒から大量の精液が射出される。

「うふ、いっぱい出たわね……ぺろっ♡」

 俺は舌を使って肉棒についた精液を舐め取る。
 すると射精したばかりだというのにアッシュの肉棒はまたすぐに勃起し始めた。

「ふふ、元気ね♪それじゃあそろそろこっちにもあなたのおチ●ポちょうだい♡」

 俺は濡れてグチョグチョになったアソコを彼に見せつける。

「ああ、それじゃあ入れるよ」

 アッシュの大きな肉棒がオレのアソコへと挿入される。

「あぁ、いいぃ!!アッシュのおチ●ポ大きくてとっても気持ちいいのぉ♡」

 俺はアッシュの体にしがみつくと自分から腰を動かす。

「メルレイアの中とっても気持ちよくて最高だよ」

 アッシュと一つになっている、今この時が体も心も満たされるようで俺にはたまらない時間だった。
 初めて彼に抱かれた日、俺は愛されることの喜びを知ってしまったのだ、女としての幸せを……。
 ぬくもり、優しさ……それは俺が今まで求めていたモノ。
 俺は本当は誰かに愛されたかった……そして自分の居場所が欲しかったんだ。
 この体になることでやっと俺は自分の居場所を手に入れたんだ。
 彼の隣こそが俺の居場所なんだ。
 そしてここにいるのは白騎士のメルレイアでも中年の盗賊でもない、女の子のメルレイアなのだ。

「メルレイア、僕はもうっ……!!」
「あぁん!!私も……私も……ああぁ、んあぁぁぁぁぁ!!」

 頭の中が真っ白になり俺は絶頂を迎えた。



 一年後、俺はアッシュと結婚しそして妊娠した。
 そして無事子供を産み、今は幸せな家庭を築いている。
 しがない中年の盗賊だった自分が女にになりこうして子供を産んでいるなんて…なんだか信じられない話である。
 だけど俺はメルレイアになってとても幸せだ。
 完全にこの体と繋がった今ならわかる、メルレイアは騎士ではなく女として生きたかったんだ。
 もしかしたら隠れたその想いが俺の心を変えたのかもしれない。
 そうだったとしても今の俺の気持ちは俺自身のモノだ。
 形は違ったかもしれないが、俺とそして彼女の願いは叶えられたのだ。
 これが俺の……いや私の求めていたモノ。



■あとがき
 今回はアンケートの女騎士を元に書いてみました。
 エロ重視のダークな方向も考えたんですが、なんかこんな話になっちゃいました(^^;)(ぉ
 内容的には前に書いた憑依リザードに近い感じかもしれません。
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No title
1周年おめでとうございます。この1年間、良質のSSを絶え間なく提供してくださり感謝でいっぱいです。今回はハートフル路線ですね。段々と女の子に染まっていく姿が非常によかったです。元の彼女が本当はどう考えていたかは、この際無視して、、、。
[ 2010/09/23 16:54 ] [ 編集 ]
No title
最初のビジュアルだと、某大食い騎士王に似ていましたねぇ。
ツインテになったのとか普通にかわいいです。
[ 2010/09/23 22:03 ] [ 編集 ]
コメントありがとう
■HBBHさん
ありがとうございます。
まあたまにはこういう話もいいかなとw
精神の女性化は書いててなかなか難しかったので、そう言ってもらえると嬉しいです(^^)

■セラさん
そう言われると某サーヴァントさんに似てるかもしれません(^^;)
今回は騎士だった娘が女の子らしくなる変化を表現するのに髪型も変えてみました。



[ 2010/09/24 22:01 ] [ 編集 ]
No title
イイハナシダナー>w<
たまにはこういうのも良いですね>x<

某ネトゲーをやってて多少ギルドの知識もありましたし、自分が「純聖」になった気分でした^^
[ 2010/09/30 11:37 ] [ 編集 ]
コメントありがとう
■闇聖さん
たまにはこんな話も書きたくなりましてw
今はもうネトゲーとかやってませんがRPGだとギルドってよく出てきますよね。
まあそのゲームによって役割とかが結構違ったりするんですが(^^;)
[ 2010/09/30 22:26 ] [ 編集 ]
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